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新規事業は日本の未来を創るのか

はじめに

SPEEDA様主催の「New Business Way -新規事業が日本の未来を創る-」を拝見したので、その内容について私見も交えながらまとめます。

詳細はリンクを貼っておきますが、新規事業を推進している方を対象としたオンライン番組でした。

4時間以上にも及ぶ長時間の新規事業に関するトーク番組でしたが、予想以上に学ぶことが多かったと感じましたので、ブログにまとめさせていただくことにしました。

新規事業に携わる身として、こういったリアルな声を聴く場があるのは非常にありがたいですね!

「New Business Way -新規事業が日本の未来を創る-」

概要は以下WEBページをご参照ください。

 

jp.ub-speeda.com

 

 

 

第一部:新規事業が日本の未来を創る

TOPIC:なぜ新規事業を行うのか?

既存事業で成立するなら、新規で事業をおこす必要はない。
しかし、時代や文化が変わっていくことに対応するために必要なこと。

「新規」というワードがなくなることが 目的だと考えているケースが多いので、まず必然性(大義)を考えることという発言がありましたが、手段が目的になってしまうパターンですね。
企業としても、新規事業に着手しているということが宣伝効果になるのかもしれませんが、そうなっては末端の従業員はゴールが見えず、振り回されるばかりですよね。。。

 

「勝てるカテゴリ、経済的なエンジンになるもの、情熱を持ち続けられるもの」を事業のテーマとして重視している

新規事業においては、狙い通りにいくことなんてかなり稀なことだし、やってみないと分からないことも多い。

また、まだまだ日本の仕事・私生活には無駄が多い(紙面・FAXでのやり取りも少なくない)=ニーズがある。と考えられます。

 

「全ての事業は01から始まっている」

事業が成長できれば、企業だけでなく国の成長につながります。そのためにもこういった事業の推進は必要ですね。

ユーザーが欲しいものを全て表現できているわけではなく、気づいていないニーズがたくさんあるので、行動・心を洞察することで事業を形作る必要があります。特に、今年はコロナで行動変容が生じているのでチャンスだそうですよ!!

 

近年は、前後の経験も含めた全体のシステム(プロダクトエクスペリエンスだけでなく、前後のユーザーエクスペリエンス)が必要になる

(例)Uberでは、近くの車をすぐにつかえるようにするサービスなので、その空いた時間を別のことに使えるという体験を与えていることが価値になっているそうです

 

 

第二部:新規事業を生み出す組織文化をつくるには

TOPIC:新規事業を生み出す部署とは

「社内のコミュニケーションを欠かさない」

誰が何を出来るかを把握できれば、よりよいビジネスが産まれる。

特に大企業ほど人員配置が最適化されすぎて、部署を超えたやり取りが少なくなったことでイノベーションが生じにくくなっているかもしれない。

 

TOPIC:新規事業を継続するために

「社内で潰されないためには、実際のものを見せる方がいい」

文章だけで理想を描いても理解できないと採用したくならないという人間の心理が働いてしまい、却下されてしまう可能性がある。だからこそ、作ったので見てくださいというアプローチが効果的な場合もある。

 

「社内連携は難しい」

とりあえず連携しようといっても現場は思考停止してしまうので、仕事を無理やり作って部署連携させることが手っ取り早い。社外の人間から何か(タスク・問題)を投げると、よりよいきっかけになる。

※興味がある人間が集まるので

 

「社内副業を推進する」

社内副業として、時間をとることで得意な人が仕事を取りに来るため、結果的に連携や業務の効率化につながると考えている。 

 

TOPIC:モチベーション向上のために

「外部の人とひと月に会う回数を増やす」

組織内だけで話しても何も生じない。

様々な経験を積んだ人の方が、その経験に心動かされることに多い。

だからこそ、(新規事業を担う人は)スタートアップの人と接点を持つと触発されるかもしれない。様々な人とかかわった時に生じる違和感が大事であり、予定調和がとれるメンバと仕事続けても意味ない。この経験を続けると、幅広い分野で活躍できる人材になるかもしれない。

 

製造業では40年間ずっと同じ部署にいるのも逆に価値があるが、それを本人が誰にも伝えないのは勿体ない。極めつつ外部への宣伝は必要である。

第三部:新規事業の成長をつくりだす「顧客志向」

TOPIC:新規事業に取り組むきっかけは何だったのか

「自社のためのツールを他社用に開発した」

決して、創ろうとしたわけではない。

リスク分散の考え方で景気の影響を受けないやりかたを続けた結果をGiveしたら成功した。(様々な分野に携わってきた経験が活きたと感じている)

自社が困っていることは他社も困っているはずであり、これまでの自社で培ったノウハウは提供できると考えた。

 

TOPIC:新規事業の成長を作り出す「顧客志向」 

新規事業へ繋がったきっかけは自社の認知

キーエンスの場合)企業名は認知されているが、何やっているかわからない会社ということを逆に利用した。あらゆる場面でデータ分析をやっていることを宣伝するなど、様々な範囲で露出していった。

事業を継続するうえで難しいこと 

組織を作るタイミングが難しかったと感じる。数10億の事業ができたとしてもチーム作り(マンニング)がネックになる。そこに携わる人の人生を変えることになりかねない。

 

起業家と大企業のお互いのいい点

  • 大企業⇒起業家

経営者ではないので、経験した空気を纏えない。また、大企業にいる(安定している)という甘えがあり、ハングリー精神は少ないように感じるので、熱意では勝てない気がする。 

  • 起業家⇒大企業

大企業では、文化を変えやすい状況にあるため、そのリソースが大きいことは圧倒的に優位だと思う。あらゆることを自分でやらなくてはいけないので、スピードが出せないこともある。

 

答えは顧客がもっている 

データを分析するだけでなく、実際の顧客と会うのはそこにしか答えがないから。カスタマージャーニーを聞く必要があるし、顧客の課題にともに溺れることが大事だと考えている(自分のこととして考える)。 

また、初期はどんな機能が欲しいか(製品の機能)を聞いていたが、今は経営において何がしたいかを聞いている。 

ただし、顧客の声を聴きすぎると感情移入し、全体が見えなくなってしまうので、データ(数字)を見て検証する。

 

新規事業に向いている人良く落ち込む人

もっとできたと思うこと(ハングリー精神)が大事である。起業家の地位が日本では低いので、声を上げていきたい。何よりも課題解決って楽しい。

 

さいごに

半日に及ぶ様々な新規事業にかかわる立場の方から話を聞くことができたのでSPEEDA様にはこのようなものを無料で提供いただけたことに感謝しかありません。

また、新規事業を進めることはとてつもなく大変だと思われますが、結局楽しんでやっているからこそ成功しているのだと感じました。